日本の結婚式の歴史とマナー
日本の結婚制度は、平安時代から鎌倉時代にかけては夫が妻の家に通う婿入り婚という形でした。室町時代になると、妻が夫の家に入る嫁入り婚という今のスタイルに定着しました。江戸時代の結婚式は家で行われ、親族と仲人が集まってお祝いをしていました。戦後になると、住宅事情などで自宅で結婚式を行うのは難しくなり、公民館や集会所、旅館などの公共施設や広い場所を借りて、行うようになりました。
東京オリンピック開催後に増えたホテルを利用して、ウエディングホールとして用いるようになり、ホテルで披露宴をあげるという概念が定着するようになりました。経済的に豊かになってくると、披露宴もゴンドラでの登場や華やかな衣装、何段ものウエディングケーキなど、派手な演出が目立つようになっていきました。やがてバブルが崩壊し、景気が悪くなると冠婚葬祭の形も少しずつ変化し、高級ホテルではなく、小規模なレストランで披露宴をするなどのレストランウエディングブームが起こるようになりました。レストランウエディングは料理にこだわることができ、自由でオリジナルなスタイルに人気が集まりました。
また、ゲストハウスタイプの会場が作られるようになり、プライベートな空間で貸し切りで結婚式を行うことができるようになりました。招待を受ける側は招待状を受け取った場合、期限内に返信する、欠席する場合は理由を書き添えるなどの最低限のマナーを守るように心がけましょう。
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