日本では特定の宗教を持たないという人は少なくありません。それでも結婚式と言うのはある程度宗教的な意味合いを持つ儀式です。キリスト教の信者であれば教会を使って神の前で夫婦の誓いを立てるものだし、神前式の場合は神社で執り行われます。そのため本来であれば結婚式は新郎新婦の信仰する宗教に応じて式を執り行う場所も選ばれるものなのですが、日本では宗教に関するそこまで厳密な意識は薄く、信仰する宗教に関係なく、たとえば教会などで式を行うという文化があります。

教会で挙げるウェディングも、日本におけるものは宗教の儀礼と言う位置づけではなく、人生の節目を彩るイベントのひとつとして選ばれています。そのため日本における教会式のウェディングを挙げるためには、教会側としてもある意味このような緩やかな日本の文化に合わせて、たとえば本来は仏教を信仰する人や、特に信仰する宗教を持たない無宗教の人でも受け入れてもらえることも少なくありません。それでもホテルや結婚式場などに併設されている教会ではなく、きちんとした教会で式を行うためには、事前に教会での講義を受ける必要があるなどの決まりがあることが多いので、事前に承知しておくことが必要です。本来チャペルでウェディングを行うことはキリスト教徒にとってはとても重要な宗教儀礼にあたります。

正式な教会での結婚式を望むためには、キリスト教における精神を理解した上で式を挙げる必要があるのです。